
2015年8月の外食産業売上げ 3.2%プラス 麺類は4.6%プラス
日本フードサービス協会が9月25日発表した2015年8月の外食産業の売上高は、前年同月比4.2%のプラスとなった。調査対象は201社、3万2817店舗。
【全体概況】
8月は、多くの地域で猛暑に見舞われた上旬を中心に夏休み需要が堅調に推移し、中旬以降は前線や台風の影響で客足が少し鈍ったものの、引き続き客単価が上昇していることもあり、外食全体の売上は103.2%と2カ月連続で前年を上回った。
【客単価27ヶ月連続プラス】
客数は同1%減と19カ月連続のマイナス、客単価は同4.2%増と27カ月連続のプラス。
【ファーストフードの麺類は4.6%のプラス】
対象事業者数22社(店舗数3122店)が登録するファーストフードの麺類部門は18ヶ月連続の増加。4.6%のプラスとなった。
【売上げ】対前年比104.6%【店舗数】103.1%【客数】101.4%【単価】103.2%
<業態別概況>
【ファーストフード業態】
●全体売上は104.1%と前年を上回った。
●洋風は、夏休みのファミリー需要を捉えて好調だったほか、鶏肉問題等の影響が徐々に薄らぎ、売上は105.7%と回復した。
●和風は、新メニューの投入やテレビCM等の販促が奏功し、売上は110.3%となった。麺類も、夏メニューやメディア露出などにより、売上は104.6%と堅調。持ち帰り米飯・回転寿司は、店舗数の減少と中旬以降の天候不順などが影響し、売上は前年を下回った。その他は、「カレー」は販促が奏功し引き続き好調の一方、「アイスクリーム」が後半の気温低下等により振わず、結果として客数と売上が前年を下回った。
【ファミリーレストラン業態】
●全体売上は103.6%と、28カ月連続して前年を上回った。
●月後半は前線や台風の影響で客数は伸び悩んだが、堅調な客単価に支えられ、全ての業種で売上が前年を上回った。中でも焼き肉は、夏休みのファミリー需要を捉えて好調に推移した。
【パブ・居酒屋業態】
●「パブ・ビアホール」は、ビアガーデン等で後半の天候不順が影響したところもあったが、上旬の好天や販促イベントにより売上は前年を上回った。「居酒屋」は引き続き店舗削減により、客数と売上は前年を下回った。
【ディナーレストラン業態】
●大型店の出店効果や訪日外国人等のインバウンド効果もあり、売上は昨年3月以降堅調に推移している。
【喫茶業態】
●月後半の天候不順が客足に影響したが、キャンペーンの実施等により売上は前年を上回った。
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