2013年4月の外食産業売上げ 2か月ぶりプラス 0.3%マイナス

日本フードサービス協会が27日発表した4月の外食産業の売上高は、前年比0.3%の微減で2か月ぶりのマイナスとなった。【爆弾低気圧】など天候不順に加え、前年と比べて休日数が1日少なかったことが影響。低価格競争で客単価も落ち込んだ。
【ファーストフードの麺類は8.5%の増加、客単価は減少】
ファーストフード大手が展開する麺類は以前堅調。売上げ数、店舗数、及び客数は増加しているが、客単価は減少している。 売上げ 対前年比108.5%、店舗数110.6%、客数111.1%、単価97.7%
【全体概況】
4月は、前年より休日数が1日少なく、また、第1週の週末には “爆弾低気圧”が日本の広い範囲に暴風や大雨をもたらし、FRや持ち帰り米飯・回転寿司、アイスクリーム等の業態に影響したが、全体客数は102.0%と前年を上回り、全体売上はほぼ前年並みの99.7%となった。
【業態別概況】
■ファーストフード業態
• 全体売上は99.7%とほぼ前年並みであった。洋風は、客単価が下がり、売上高は97.6%と前年を下回った。
• 和風は、客単価が下がったものの、客数が108.3%と大幅に増加、売上は5カ月ぶりに前年を上回り106.6%となった。麺類も客単価が落ちたものの、出店効果などで引き続き好調に推移した。持ち帰り米飯・回転寿司は、比較的高単価の花見需要が3月に前倒しとなり客数が減少、売上高も前年より3ポイント下回った。その他は荒天と低気温の影響でアイスクリームが不調、売上高は97.5%にとどまった。
■ファミリーレストラン業態
• 全体売上高は99.7%とほぼ前年並みであった。洋風は、休日数減及び月初めの悪天候の影響が大きく、客数、売上高ともに96.9%となった。和風は引き続き堅調であったが、中華は、9ヵ月ぶりに前年を下回る売上高となった。焼き肉は、引き続き客足が好調で売上高は109.4%となった。
■パブ・居酒屋業態
• 全体売上高は97.5%と前年を下回ったが、パブ・ビヤホールは繁華街での回復が目立ち好調、売上高は102.8%となった。一方、居酒屋は、天候不順の影響もあり売上高の回復には至らなかった。
■ディナーレストラン業態
• 全体的に客足が好調で、売上高は100.6%と6カ月連続して前年を上回っている。
■喫茶業態
• 業態売上高は100.5%と前年を上回ったが、季節商品が奏功した店もあれば、悪天候や商業施設の集客減等で苦戦した店もあり、明暗を分けた。
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