
2015年2月の外食産業売上げ 0.9%プラス 麺類は9.4%プラス
日本フードサービス協会が3月25日発表した2015年2月の外食産業の売上高は、前年同月比0.9%のプラスとなった。プラスに転換は3ヶ月ぶり。調査対象は210社、3万1.960店舗。
【全体概況】
2月は、記録的な大雪となった前年に比べ、天候が比較的穏やかだったことから、客数はFF以外の業態で前年を上回った。また、客単価が引き続き好調な業種業態が多く、外食全体の売上は3カ月ぶりに前年を上回った。
しかし、FF洋風では1月に起きた食品への異物混入問題と米国港湾ストによるポテト輸入の支障から客数が落ち込み、外食全体の客数を引き下げた。
【ファーストフードの麺類は9.4%のプラス】
対象事業者数26社(店舗数3043店)が登録するファーストフードの麺類部門は12ヶ月連続の増加。9.4%のプラスとなった。
【売上げ】対前年比109.4%【店舗数】101.4%【客数】108.4%【単価】100.8%
<業態別概況>
【ファーストフード業態】
・全体売上は94.3%と前年を下回った。
・洋風は、新商品が好調な店があった一方、異物混入問題とポテト不足があいまって売上は83.8%と大きくマイナスとなった。
・和風は、客数は厳しいが客単価は上昇、昨年の売上低下の反動もあり売上は102.6%となった。麺類は、新メニューが好調で客数が伸び、売上は109.4%。持ち帰り米飯・回転寿司は、店舗数は減少したものの、売上は前年を上回った。その他は、「カレー」と「アイスクリーム」が好調に推移した。
【ファミリーレストラン業態】
・全体売上は108.9%と前年を上回った。
・中華は、人手不足等で営業時間短縮に踏み切った店があり客数が減少したが、他の業種は比較的穏やかな天候で客数が伸びた。全ての業種で引き続き客単価が上昇し、売上はどの業種も前年を上回った。
【パブ・居酒屋業態】
・全体の店舗数は減少しているものの、昨年と比べ穏やかな天候から客数は13カ月ぶりに前年を上回り、売上も平成24年4月以来34カ月ぶりにわずかだが前年を上回った。
【ディナーレストラン業態】
•店舗数、客数、客単価ともに堅調に推移し、一部の店では外国人客の増加も見られ、売上は110.1%と好調。
【喫茶業態】
•季節限定のフェアメニューが客単価増に貢献、売上は105.7%となった。
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