
2015年1月の外食産業売上げ 5%マイナス 麺類は2.5%プラス
日本フードサービス協会が2月25日発表した2015年1月の外食産業の売上高は、前年同月比5%のマイナスとなった。調査対象は206社、3万2.144店舗。
【全体概況】
1月の外食需要は、客単価が21カ月連続して前年を上回るものの、客数は伸びていない。中でもFF洋風は、食品への異物混入事件の影響で客数が大きくマイナスとなり売上減となったことから、外食全体の売上も95.0%と、前月に続き前年を下回った。マイナス5.0%の落ち込み幅は東日本大震災が発生した11年3月の10.3%マイナスに次ぐ水準。
【ファーストフードの麺類は2.5%のプラス】
対象事業者数25社(店舗数2724店)が登録するファーストフードの麺類部門は11ヶ月連続の増加。2.5%増のプラスとなった。
【売上げ】対前年比102.5%【店舗数】102.0%【客数】100.7%【単価】101.7%
<業態別概況>
【ファーストフード業態】
・全体売上は88.7%と前年を下回った。
・洋風は、異物混入事件の影響により、売上は77.3%と東日本大震災直後より大きい下げ幅となった。
・和風は、前月からのメニュー価格改訂の影響や定食メニューの好調等で客単価が伸び、売上は101.4%となった。麺類は、新メニューが好調で引き続きプラス。一方、持ち帰り米飯・回転寿司は、店舗数減等の影響で、売上はわずかに前年を下回った。その他は、「カレー」が引き続き好調を維持しており、売上は前年を上回った。
【ファミリーレストラン業態】
•全体売上は103.0%と前年を上回った。
•客単価の上昇に支えられ、中華以外の業種の売上は前年を上回った。だがメニュー改訂による価格上昇などにより、価格に敏感な一部顧客の外食頻度が低下しているためか、洋風と中華では客数が前年を下回った。一方、焼肉は再び客数が前年を上回り、好調に推移している。
【パブ・居酒屋業態】
•全体売上は依然として苦戦し、客数93.3%、売上は92.4%となった。パブ・ビヤホールは期間限定キャンペーンが奏功し、売上は101.1%と全体を上回った。
【ディナーレストラン業態】
•引き続き、客単価の高い新店で好調なところもあるなど、売上は102.2%と前年を上回った。
【喫茶業態】
•季節限定商品やフードメニューが客単価増に貢献し、売上は102.4%となった。
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