
2014年9月の外食産業売上げ 2%減少 麺類は引き続き8.5%プラス
日本フードサービス協会が10月26日発表した2014年9月の外食産業の売上高は、前年同月比2%のマイナスとなった。4ヶ月連続で前年比から減少した。調査対象は222社、2万9.693店舗。
【全体概況】
9月は、台風の接近上陸が多かった前年と比べ比較的天候は安定していたが、休日数が前年より1日少なかったことが客数に影響したほか、7月の中国産鶏肉問題の影響が続いている一部業態もあり、全体の客数は減少、売上は前年比98.0%と4か月連続のマイナスとなった。
【ファーストフードの麺類は8.5%の大幅プラス】
対象事業者数26社(店舗数3033店)が登録するファーストフードの麺類部門は7ヶ月連続の増加。8.5%増の大幅プラスとなった。
【売上げ】対前年比108.5%【店舗数】102.5%【客数】104.5%【単価】103.8%
<業態別概況>
【ファーストフード業態】
• 全体売上は95.7%と前年を下回った。
• 洋風は、中国産鶏肉問題の影響が引き続き残り、全体の売上は前年を下回り、88.3%となった。
• 和風は、価格が高めの新メニュー等により客単価が継続して上昇、売上は前年を上回った。麺類も新メニューが好調で、売上は108.5%と前年を上回った。持ち帰り米飯・回転寿司は、店舗数・客数が減少し、売上は93.7%となった。その他は、「カレー」が引き続き好調、「アイスクリーム」も各種キャンペーンで堅調に推移した。
【ファミリーレストラン業態】
• 残暑が厳しかった前年より気温が低く「涼」を求める来店動機が弱かった面もあり、全体の客数は前年を下回ったが、客単価が引き続き堅調で、全体の売上は101.5%と前年を上回った。
• 業種別にみると、洋風以外の業種で売上は前年を上回り、特に焼き肉は108.1%と好調を維持した。
【パブ・居酒屋業態】
• 全体の店舗数減少から、客数は97.5%となり、売上は96.3%と前年を下回った。
• だがパブ・ビヤホールは、お得なキャンペーンなどにより好調、売上は103.0%と前年を上回った。
【ディナーレストラン業態】
• 新店効果や高付加価値の店舗が好調で、売上は104.1%と引き続き好調に推移した。
【喫茶業態】
• 休日が少ない曜日回りがビジネス街立地の店舗にはプラスとなったことや、悪天候の打撃を受けた昨年に比べて売上は101.3%となった。
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