
2015年6月の外食産業売上げ 2.3%マイナス 麺類は5.4%プラス
日本フードサービス協会が7月27日発表した2015年6月の外食産業の売上高は、前年同月比2.3%のマイナスとなった。調査対象は207社、3万3060店舗。
【全体概況】
6月は、九州南部を除き大きな天候の崩れはなかったが、日曜日が1日少なかったことが影響し、とくにファミリー層に需要の多い業態は客数を落とした。
業態別では引き続き、FR、DR等が客単価上昇から好調を維持する一方、FF洋風では売り上げの低迷が続いており、外食全体の売上は97.7%と再びマイナスとなった。
【客単価26ヶ月連続プラス】
客数は同4%減と17カ月連続のマイナス、客単価は同1.7%増と25カ月連続のプラス。
【ファーストフードの麺類は9.1%のプラス】
対象事業者数24社(店舗数3098店)が登録するファーストフードの麺類部門は16ヶ月連続の増加。5.4%のプラスとなった。
【売上げ】対前年比105.4%【店舗数】102.6%【客数】100.7%【単価】104.7%
<業態別概況>
【ファーストフード業態】
・全体売上は94.1%と前年を下回った。
・洋風は、お得なキャンペーンやフェアメニューが好調な店があったものの、昨年夏からの食の安全安心問題の影響から抜け出せず、売上は87.2%と低迷している。
・和風は、引き続き客数が厳しいものの、客単価は上昇し、売上は100.5%となった。麺類は、店舗数の増加や夏季メニューの好調が奏功し、客数・客単価ともに伸び、売上は105.4%。持ち帰り米飯・回転寿司は、昨年のキャンペーンによる客数増の反動で一部店舗の客数が減少、売上は前年を下回った。その他は、「アイスクリーム」の販促キャンペーンで客数が増え、客単価は下がったものの売上はプラスとなった。
【ファミリーレストラン業態】
・全体売上は101.3%と、客単価の上昇もあり、26カ月連続して前年を上回った。
・業種別では、休日数減の影響もあり、「焼肉」以外の業種で客数は前年を下回ったが、全ての業種で客単価が上昇し売上を押し上げた。
【パブ・居酒屋業態 】
・「パブ・ビアホール」は、一部店舗を除き昨年より客数は増えているものの、客単価の減少で売上は前年を下回った。「居酒屋」は引き続いての店舗削減で、客数と売上はマイナスとなった。
【ディナーレストラン業態 】
・店舗によって好不調に差はあるが、全体では店舗増により客数が増加、客単価の上昇とあいまって、売上は前年比5.8ポイント増となった。
【喫茶業態 】 ・季節メニューが好評だったこと、ビジネス街立地の店では休日数減がプラスとなったことから、店舗数削減の中でも売上は前年をクリアした。
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