
2015年7月の外食産業売上げ 1.9%プラス 麺類は8%プラス
日本フードサービス協会が8月25日発表した2015年7月の外食産業の売上高は、前年同月比1.9%のプラスとなった。調査対象は194社、3万2562店舗。
【全体概況】
7月は、西日本を中心に梅雨前線や台風の影響があったが、梅雨明け後は関東地方を中心に好天に恵まれたことから外食需要は回復傾向となった。引き続きFR業態などが好調を維持していることに加え、客単価も継続して前年を上回っていることから、外食全体の売上は101.9%と2カ月ぶりに前年を上回った。
【客単価26ヶ月連続プラス】
客数は同2.2%減と18カ月連続のマイナス、客単価は同4.2%増と26カ月連続のプラス。
【ファーストフードの麺類は9.1%のプラス】
対象事業者数22社(店舗数3074店)が登録するファーストフードの麺類部門は17ヶ月連続の増加。8%のプラスとなった。
【売上げ】対前年比108%【店舗数】100.7%【客数】103.3%【単価】104.5%
<業態別概況>
【ファーストフード業態】
• 全体売上は100.1%と前年を上回った。
• 洋風は、依然、食の安全・安心問題の影響が残り、中国での鶏肉問題が起きた前年と比べても、売上は96.3%にとどまった。
• 和風は、客数は厳しいものの新規の夏季メニューが好評で、売上は103.4%となった。麺類も、総じて猛暑に対応したスタミナ商品や冷たい商品が好調で、客数・客単価ともに伸び、売上は108.0%。持ち帰り米飯・回転寿司は、店舗数減による客数減の影響もあり、全体売上は前年を下回った。その他は、テレビCMやキャンペーンが奏功して客数が増え、「カレー」、「アイスクリーム」等の売上が伸びた。
【ファミリーレストラン業態】
• 全体売上は104.7%と、27カ月連続して前年を上回った。
• 業種別では、「中華」の客足が落ちた以外どの業種においてもマイナスの要素は無く、特に夏のスタミナ食のイメージが強い「焼肉」は売上112.1%と好調に推移した。
【パブ・居酒屋業態 】
• 「パブ・ビアホール」は、関東地方の梅雨明けが昨年より早かったことやその後の好天等により、売上は堅調であったが、「居酒屋」は店舗削減が続き、客数と売上もマイナスとなった。
【ディナーレストラン業態 】
•商業施設立地の店が好調であったことや、客単価が引き続き伸びていることから、売上は前年比8.2ポイント増となった。
【喫茶業態 】
•台風が客数に多少の影響を与えたものの、夏季商品の積極的販売等により客単価が伸び、売上は前年を上回った。
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