
2014年2月の外食産業売上げ 2.8%減少 麺類も0.4%微減
日本フードサービス協会が3月25日発表した2014年2月の外食産業の売上高は、前年同月比2.8%のマイナスとなった。4ヶ月ぶりの減少。調査対象は211社、2万9,592店舗。
記録的な大雪の影響で客数が減少したことが響いた。また一部の地域では物流にも影響し、営業時間の短縮や休業を余儀なくされる店も出るなど大きなダメージを受けた。
【全体概況】
2月は、太平洋側を中心に2度の大雪に見舞われ、どの業態においても客足に大きく影響し、徐々に回復の兆しを見せていた外食マーケットに水を差した。特に関東甲信地方では記録的な大雪となり、一部の地域では物流にも影響し、営業時間の短縮や休業を余儀なくされる店も出るなど、外食の売上に大きなダメージとなった。客単価は引き続き堅調に推移しているものの、客数が95.2%となり、売上は97.2%と4カ月ぶりに前年を下回った。
【ファーストフードの麺類は微減 0.4%のマイナス 】
対象事業者数24社(店舗数2678店)が登録するファーストフードの麺類部門は出店が増えたにもかかわらず減少した。
【売上げ】対前年比99.6%【店舗数】105.6%【客数】97.3%【単価】102.3%
<業態別概況>
【ファーストフード業態】
・全体売上は96.6%と前年を下回った。
洋風は、新商品の投入等で健闘した店もあったが、売上は93.6%と大きく前年を下回った。
• 和風は、季節メニュー等が好調を維持して客数が伸び、売上は前年を上回った。麺類は、好調が続いていたが、2月は客数の減少で売上は99.6%となった。持ち帰り米飯・回転寿司は、客数が90%を割り込み、店舗数の減少とあいまって売上は91.2%となった。その他は、「カレー」の期間限定メニュー等が好調で客単価が伸び、売上は前年を上回った。
【ファミリーレストラン業態】
•総じて路面店を中心に雪の影響が大きく、客数は98.9%と前年を下回ったが、引き続き客単価が堅調で、売上は100.4%と、この業態のみ前年を上回った。
•業種別にみると、洋風以外の和風、中華、焼き肉の売上は前年を上回って推移した。
【パブ・居酒屋業態】
•下げ止まりの兆しが見られた前月より一転、今月は客数92.5%、売上89.8%と大幅に前年を下回った。
•堅調に推移していたパブ・ビヤホールも、今月は客数、客単価ともに前年を割り、売上は93.1%となった。
【ディナーレストラン業態】
•新店効果で健闘した店もあったが、雪の影響は避けられず客数が減り、売上は98.7%となった。
【喫茶業態】 •新メニューの投入等により客単価が増えたものの、売上は98.6%となった。
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