
2014年12月の外食産業売上げ 2.8%マイナス 麺類は引き続き5.4%プラス
日本フードサービス協会が1月25日発表した2014年12月の外食産業の売上高は、前年同月比2.8%のマイナスとなった。調査対象は202社、3万1.097店舗。
【全体概況】
12月は、前年より日曜日が1日少なく、天候は首都圏等では比較的安定していたものの北日本・日本海側等では降雪に見舞われ、また全国的に寒い日が多かったことなどが、外食需要に影響した。客単価は引き続き堅調ながらも、全体客数は前年比95.2%となり、全体売上は97.2%と再び前年を下回った。
【ファーストフードの麺類は5.4%の大幅プラス】
対象事業者数25社(店舗数3067店)が登録するファーストフードの麺類部門は10ヶ月連続の増加。5.4%増のプラスとなった。
売上げ】対前年比105.4%【店舗数】102.8%【客数】103.6%【単価】101.7%
<業態別概況>
【ファーストフード業態】
•全体売上は94.4%と前年を下回った。
•洋風は、クリスマスのチキン需要を捉えて堅調に推移した店もあった一方、米国からの原料ジャガイモ調達の問題等が影響した店もあり、各社業績はマチマチで売上は88.2%と大きく前年を下回った。
•和風は、高価格帯の季節メニュー・定食メニュー等が好調で客単価が伸び、売上は103.8%となった。麺類は、新メニューの投入等で総じて好調。一方、持ち帰り米飯・回転寿司は、店舗数減、曜日回りの影響で、客数が減少、売上は前年を下回った。その他は、「アイスクリーム」が列島冷え込みの影響でマイナスとなり、売上は前年をわずかに下回った。
【ファミリーレストラン業態】
•全体売上は101.2%と前年を上回った。
•中華以外の業種は、堅調な客単価の下支えもあり、売上は前年を上回った。一方、客数は、曜日回りや、北日本等の大雪の影響などから全ての業種でマイナスとなった。焼き肉は好調を維持しているが17カ月ぶりに客数が前年を下回り、上昇基調に一服感が出た。
【パブ・居酒屋業態】
•選挙の影響か月前半の忘年会需要で大口顧客の取り込みに苦戦した店、前年より長かった年末休暇期間中に少人数のグループ客が増えた店など、各社マチマチで一概には言えないが、全体売上は93.0%、パブ・ビアホールの売上は100.6%となった。
【ディナーレストラン業態】
•選挙と寒波が客数に影響した店もある中、客単価の高い新店で好調なところもあり、売上は101.7%と前年を上回った。
【喫茶業態】
•ビジネス街立地の店は長い年末休暇の影響を受けたが、高付加価値の期間限定メニューや一部商品の割引などが奏功した店もあり、売上は前年超えの101.7%となった。
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