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2011年9月度の外食産業の売上は前年同月比でマイナス0.8%

2011年10月25日、協会会員会社を対象とした外食産業の市場動向調査における2011年9月度の調査結果を日本フードサービス協会は発表した。

今調査はファストフードやファミレス、パブレストランや居酒屋、ディナーレストラン、喫茶店などを対象に行われたもので、対象数は事業者数が214、店舗数は3万1294店舗。今月は前月と比較して事業社数・店舗数共に増加している。 総合売り上げは前年同月比でマイナス0.8%となり、2か月連続で前の年の同じ月を下回りまわった。業態別ではファストフードが身近に利用できるメリットが活かされたのか、やや堅調したものの、大型台風が相次ぎ上陸し、暴風雨による外出機会の損失、そして実被害により、外食全体の売上にマイナスの影響を与えることになった。

・ファーストフード業態

来客数前年比は99.0%だったが、客単価が103.0%となり売上101.9%と前年を上回った。業種別では、店舗数前年比が伸びたこともあり麺類は売上前年比111.5%と好調だった。一方、これまで比較的好調だった牛丼などの和風は、売上前年比91.3%と伸び悩んだ。(※1年前に大手各社が新商品の展開などで客足が堅調だったことの反動が、大きな要因)持ち帰り米飯/回転寿司も、大手企業で昨年販促セールを展開した反動などもあり、96.1%と前年割れとなった。

・ファミリーレストラン業態

来客数94.9%、客単価100.5%のため、売上95.4%と前年を下回った。焼き肉が88.0%と深刻だが、洋風及び和風もそれぞれ93.8%、97.9%と今月も前年割れとなり、前月よりさらに悪化した。

・パブ・居酒屋業態 業態全体では売上98.9%と前年割れとなった。パブ・ビアホールは、スポーツイベント需要の取り込みができた企業等が引き続き好調を維持したことから今月も来客数が好調で前年比103.3%だった。しかし、客単価が95.6%と前年割れだったため、売上前年比は98.7%と今月も前年割れとなった。
また、居酒屋は引き続き厳しい状態が続いており、来客数が98.4%と前年割れだったが、客単価が100.5%であったため、売上前年比は98.9%となった。会員社からは月末にかけては宴会需要も増え、震災前の状況に戻りつつあるとのコメントもみられた。

・ディナーレストラン業態

来客数99.1%、客単価101.4%、売上100.5%(対前年比)とほぼ前年並みだった。 一部の会員社ではターミナル店舗で比較的好調だったというコメントがみられた。


地震の直接・一次影響 被災地以外では、東日本大地震・震災の直接的、一次的影響は、少なくとも外食産業においてはほぼ終息した動きを見せている。しかし消費性向における自粛・節電シフト、食品の安全に関する問題などの二次的影響は懸念材料として残っており、一部業態における中長期的な客数の減退が不安材料とされる。
消費者の生活・消費スタイルの変容への対応と共に、今後外食産業がどのように対策を講じていくのか、気になるところだ。

詳細は http://www.jfnet.or.jp/data/m/data_c_m2011_09_3.html