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HOME > お知らせ一覧 > 外食産業12月度売上対前年比プラス。3カ月連続

外食産業の2011年12月度売上状況は対前年比101.8%。3カ月連続前年を上回る

2012年1月25日、日本フードサービス協会は協会会員会社を対象とした外食産業の市場動向調査における2011年12月度の調査結果を発表した。それによると総合売り上げは全体で前年同月比でプラス1.8となり、11月に続き3か月連続してのプラスとなった。

業態別で見ると売上げはファーストフードが前年比4.0%増、パブ・居酒屋業態が3.3%増、ディナーレストランが0.3%増となり、大震災以降の自粛ムードが一服し、クリスマスや、年末の忘年会需要が堅調だった。

ファミリーレストラン業態の焼き肉は風評被害の影響が薄れつつあり、11月の同88.0%に比べ12月は95.5%となり回復の兆しが見えはじめた。


■ファーストフード業態

・ 売上高は104.0%と4カ月連続して前年を上回った。
業種別では、洋風の売上が新製品の投入や販促キャンペーン、クリスマス・年末の需要増などにより前年比103.9%、和風は季節メニューのヒットや新メニューのメディア露出等が奏功し同106.6%と好調であった。
麺類も季節商品であることや大晦日営業などが売上に寄与し、前年比で113.1%と変わらず好調であった。 唯一売上が前年を下回ったのは持ち帰り米飯・回転寿司だが、年末に近づくと需要が増え、前年比93.7%と前月の92.7%からは持ち直した。


■ファミリーレストラン業態

・ 客数100.3%、客単価99.7%、売上高100%とほぼ前年並みであった。和風は鍋物等の季節メニュー、中華はクリスマス・忘年会プランや販促キャンペーンでそれぞれ需要を取り込み、売上はともに前年を上回った。
一方、洋風は季節限定フェア、忘年会キャンペーン等の年末需要が増えて好調に推移した企業がある反面、天候不良や地域のばらつきにより売上減の企業もあり、この部門全体の売上は前年より若干下回った。
焼き肉は前年比95.5%の売上であったが、メニューの変更、店舗改装、年末イベントプラン等の努力により風評被害で遠のいていた客足は戻りつつある。


■パブ・居酒屋業態

・ 業態全体の売上は前年比98.4%となった。業種別には、パブ・ビアホールが待ち合わせや2次会などのワンポイント需要の幅を広げ、103.3%の売上で10月以来好調を維持している。居酒屋も宴会キャンペーンやお得メニューなどで顧客の獲得に努めているが、売上は前年に及ばず97.8%となった。


■ディナーレストラン業態

・ 売上は100.3%と9月以来わずかだが連続して前年を上回っている。大震災以降の自粛ムードが一服し、クリスマス・年末の需要は堅調であったが、地域によっては降雪がマイナスに作用した。


■喫茶業態

・ 客数は100.3%と緩やかに回復しているが、昨年同期に客単価の高いフードメニューが出た反動などもあり、客単価が微減し、売上高は前年比99.6%にとどまった。


詳細は  http://www.jfnet.or.jp/data/m/data_c_m2011_12_1.html


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