
2014年5月の外食産業売上げ 2.8%プラス 麺類4.7%プラス
日本フードサービス協会が6月25日発表した2014年5月の外食産業の売上高は、前年同月比2.8%のプラスとなった。3ヶ月連続のプラスで消費税の増税は一部の影響にとどまった。調査対象は221社、3万1820店舗。
【全体概況】
5月も各社は消費税増税を踏まえたキャンペーンやフェアに取り組み、外食需要は堅調に推移、全体売上高は対前年比102.8%となった(税抜比較)。FR業態ではメニュー改定や土曜日が昨年より1日多い曜日まわりも奏功し、客数、客単価ともに伸び、売上は106.2%と引き続き好調を維持している。
【ファーストフードの麺類は4.7%のプラス】
対象事業者数25社(店舗数2690店)が登録するファーストフードの麺類部門は3ヶ月連続の増加。
【売上げ】対前年比104.7%【店舗数】102.0%【客数】104.1%【単価】100.6%
<業態別概況>
【ファーストフード業態】
• 全体売上は101.3%と前年を上回った。
• 洋風は、新商品の導入が奏功した店もあったが、店舗数が減少する中、客数は95.3%となり、売上も前年を下回った。
• 和風は、前月に引き続き、客単価のアップで売上は102.9%となった。
• 麺類は、商品のリニューアルや新商品の投入などが奏功し、売上は堅調に推移。持ち帰り米飯・回転寿司は、引き続き店舗数減の影響もあり客数は減少、売上はわずかに前年を下回った。その他は、メディア露出の影響や新メニューの好調などにより、客数、売上ともに好調。
【ファミリーレストラン業態】
• FR業態の売上は106.2%、13カ月連続して前年を上回っている。
• 増税に備えたメニュー改定、季節フェアの開催などが奏功し、洋風・和風・中華・焼き肉の全業種で売上、客数、客単価が2カ月連続して前年を上回った。
【パブ・居酒屋業態】
• パブ・ビアホールは、ビヤガーデンの人気や固定客獲得の努力により、売上は103.0%と好調。居酒屋は、店舗数の減少が続いており、売上、客数も前年を下回ったが、前月辺りから下げ止まりの傾向がうかがえる。
【ディナーレストラン業態】
• 新規出店、メニュー改定による客単価上昇、クーポンによる集客等が奏功し、売上は104.9%と順調に推移。
【喫茶業態】
• 一部地域の悪天候や増税の影響などで集客に苦労した店舗もあり、新商品の投入等で客単価は上昇したものの売上はわずかに前年を下回った。
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