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HOME > お知らせ一覧 > かつお節の原料【冷凍カツオ】が高騰 円安も加わり

【冷凍カツオ】が高騰 円安も加わり。 かつお節価格に大きな影響。

現在「経験のない高値」という厳しい現実にかつお節関係者は直面している。
かつお節の原料となる冷凍カツオの価格が高騰している。要因としては・タイ国や海外諸国の缶詰需要の高まり・今年に入り水揚げが好調とはいえないこと・ドル建ての国際価格が指標になっているため円安が加わったことなどがある。

カツオは資源保護のため、今年夏から赤道付近での漁の規制が強化される。水揚げの減少が見込まれる今夏を前に、国際的なツナ缶の製造拠点であるタイ・バンコクの相場は過去最高値圏まで上昇。2011年初めには1トン1500ドルほどだったが、4月上旬には、1トン2370ドルを記録し、昨年の最高値2350ドルを超えた。


【1年で2倍以上の値上がり】

日本国内ではさらに円安が加わり、静岡県焼津や鹿児島県枕崎など主要港での価格が前年同期の2倍を超える1キロ250円前後まで跳ね上がっている。先月4月10日には、冷凍カツオの中心となる重さ2・5キロ上(かみ、2・5キロ以上4・5キロ未満)の1キロ当たりの取引価格が生産量日本一の鹿児島県枕崎漁港で史上最高値の251・1円を記録した。

2000年の同じ大きさの冷凍カツオの取引価格は、平均で約81円。BSEや鳥インフルエンザの不安から世界的に魚食が見直され、その結果、海外での需要が拡大してツナ缶の原料となるカツオの需要が一気に広がり、12年4月には、平均180円弱まで上がっていたが、円安も加わり今回の上げはそれ以上となっている。


一般的に鰹節の場合、歩留まりは「原魚の5分のⅠから6分の1」と言われているので、原料の値上がりを考えると、かつお節そのものの価格にはさらに大きい影響が出そうだ。またサバ節や煮干などのかつお節以外の節も連れ高している。


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