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HOME > お知らせ一覧 > 冬の風物詩 寒造り「そうめん」最盛期迎える

寒入りから大寒までの、冬の最も寒いとされるこの時期、日本各地にあるそうめんの名産地、奈良県三輪地区・徳島県半田地区・香川県小豆島・兵庫県淡路島・岡山県鴨方町・熊本県南関町などでは「寒づくりそうめん」の生産が最盛期を迎えている。

寒い時期のそうめんづくりは、塩の量を減らしても細く長く伸ばせることから、甘みがありコシが強く、寒入り後に製造されるそうめんは「極寒製そうめん」や「寒製そうめん」と呼ばれる高級品として扱われる。


一般的に寒づくりは2日間の工程で進められ、初日の小麦粉と塩、水を混ぜて練る「おで」と呼ばれる仕込みを行い、うどんほどの太さにして一晩寝かせ熟成させる。翌日の早朝、竹管に巻き付ける「カケバ」や熟成させ少しづつ伸ばす「小引き(コビキ)」などの工程を経て「機(ハタ)」に掛けて細く伸ばして門干しされる。
干し場に出された時は少し黄色がかったそうめんが、冬の寒風にさらして天日乾燥させていくと白さが増していく。


【日本各地のそうめん】

【播州素麺】 主産地は兵庫県たつの市、宍粟市、姫路市など。平成20年(2008年)現在、日本国内1位の生産高を誇る。播磨地方の良質の小麦、揖保川の清流、赤穂の塩など原料に恵まれていたことから素麺作りが盛んになったと云われる。尤も、江戸時代の上方では、摂津国の灘素麺に後塵を拝していた
【三輪素麺】 奈良県桜井市三輪地区。最も素麺作りの歴史が長く、全国に分布する素麺産地の源流は殆どが三輪から派生している。古く素麺の相場は三輪で決められていた(尤も、その当時から生産量は少なく、主に島原から買い上げていた。綿実油を使って延ばすのが特徴。
【小豆島手延べ素麺】 小豆島(香川県土庄町や小豆島町)が産地。酸化しにくい胡麻油を使って延ばす。
【島原素麺】 長崎県南島原市などが産地。
【半田素麺】 徳島県つるぎ町(旧半田町)が産地。他の素麺より太いのが特徴。
【淡路素麺】 兵庫県南あわじ市(旧南淡町)。
【大門素麺】 富山県砺波市。一般の素麵と違い、延ばす際に油を用いないのが特徴。一般的なまっすぐの束ではなく輪の形態。
【南関素麺】 熊本県南関町。 麺が非常に細いのが特徴。
【備中素麺】 岡山県浅口市。 鴨方素麺、かも川素麺とも呼ばれる。また、同産地では手延べうどん(備中うどん、鴨方うどん)の生産も盛ん。
【神埼素麺】 佐賀県神埼市。 機械製麺の発祥地とされる。独特のコシの強さで知られ、温めて食べる「にゅうめん」でも有名。
【卵麺】 岩手県盛岡市および奥州市一帯。卵黄と小麦粉を混ぜて麺を延ばす黄色い素麺。
【五色素麺】 愛媛県松山市。 伊予節にも歌われた名物。白に加え、赤(梅肉)、緑(抹茶)、黄(鶏卵)、茶色(そば粉)の五色が彩りを添える。
【大矢知手延べ素麺】 三重県四日市市大矢知地区。 冷や麦の産地として知られるが、江戸時代から続く素麺産地でもある。
【稲庭素麺】 秋田県湯沢市稲庭町。稲庭うどんと同じ製法で作られる寒晒しの手延べ素麺。製麺工程で油は用いないのが特徴。
【白石温麺(うーめん)】 宮城県白石市。 長さ10センチメートル程度の短い麺で販売されることが多い。製麺工程に油は用いないのが特徴。
【三春素麺】 福島県三春町。 明治初期に一度廃れたが昭和後期に復活し、それ以降に作られている麺の平麺の形状となる。製麺工程で油は用いないのが特徴。
【和泉素麺】 愛知県安城市。 麺が乾燥する前に手で伸ばして生麺状態に戻す"半生もどし"という独特の製法(素麺以外では比較的よく用いられる)で知られ、腰が強い。他のそうめんと違い夏の時期に仕込まれることが多い。


参照 ウィキペディア 素麺  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%A0%E9%BA%BA


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