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HOME > お知らせ一覧 > 七夕 【そうめんの日】 2012

7月7日 七夕は【そうめんの日】

五節句の1つ「七夕」は、夜空を飾る彦星(牽牛)と織姫の星祭りですが、この七夕には、願いを短冊に記して、竿竹にくくると祈りが届くといわれています。

旧暦7月7日の七タの儀式に供え物の一つとして「そうめん」が供えられたと記述があります。 特に、平安期からは、宮中における七夕の行事に「そうめん」が欠かせない供え物とされていたことから、この日を全国乾麺協同組合連合会では、「そうめんの日」と昭和57年から決めています。
また風水では、麺類は「恋愛運を高める食べ物」とされていて、この七夕の日とそうめんと恋愛を結びつけて、そうめんメーカー、株式会社三輪そうめん山本が自社製品「恋そうめん」をPRしようと「恋そうめんの日」と記念日を制定したとのことです。(日本記念日協会ホームページより)


【素麵の歴史】

素麵が日本で食べられていたことを示す最も古い記録は奈良時代に登場します。  当時の権力者の一人、天武天皇の孫である長屋王(ながやおう)の邸宅跡から出土した長屋王家木簡に「麦縄(むぎなわ)」の文字が記されていてこれが日本で最も古い記録とされているようです。

小麦粉を塩水で練って、手で延ばして作った素朴な麺で、唐由来の日本最古の麺類の物「索餅(さくへい)」があります。索餅は古代中国の後漢(25~220)や唐(618~907)の文献にたびたび出てくる言葉で、日本へは唐代に伝えられたとされています。 この索餅が日本では「無木奈波(むぎなは)」牟岐縄(むぎなわ)「麦縄(むぎなわ)」と呼ばれ、現在の姿が「素麵(そうめん)」にあたるとのことです。


【七夕にそうめん】

中国では七夕の日に索餅を食べることで病気を祓うとの由来があり、その習慣が日本で七夕の日にそうめんを食べることに繋がっているということです。

また、平安期には、平安時代の書物(延喜式)に「七夕にそうめんを食べると大病にかからない」と書かれていて、7月7日に宮中でそうめんを食べていた習慣が一般に普及したことが、その由来とも言われます。熱病を流行させた霊鬼神が、子供時代の好きな料理が祟りを沈めるということで、その食べ物が「『そうめん』である」と言った説もあるようです。

その他、「そうめん」を白い糸に見立て「七夕に芸技(ハタ織り)が上達するように」とか、「そうめん」を天の川にみたてて食べる風習「出会がありますように」と願いをこめて食べたという説もあるようです。

七夕の日に恋人同士で「そうめん」を頂く・・なんともロマンチックなお話ですね。


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