
日本酒造組合中央会のまとめによると、2011年度の清酒出荷量(速報ベース)は、前年度比1・2%増の60万1807キロリットルとなった。清酒出荷量がプラスになったのは1995年度以来、16年ぶり。東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方や関東地方の蔵元の酒は、復興支援の一環として全国各地の物産展などで多くの人が買い求めたため、消費が大きく伸びた。
東北6県からの出荷量は7・0%の増加で、6県ともに増えた。中でも宮城県が27・7%増と大きく伸びたほか、岩手県が14・2%増、福島県も5・2%増となった。青森県は6.3%増、山形県は3.5%増、秋田県は1.3%増。
関東でも埼玉県が22.1%増、千葉県が4.2%増などと伸びた。
しかしながら同じ被災地の茨城県では県内の蔵元51社すべてが被災(内2件は全壊)したにも関わらず、茨城県酒造組合によると「東北に比べて注目が集まらず、販売増につながっていない」出荷量は震災後も前年比5%減程度で推移している。

調査した上位80社の出荷動向の中で22社が前年実績をクリア。2008、2009年が9社、2010年が12社だったので、ほぼ2倍近い酒蔵が前年を越えた。 前年超えした22社のうち東北勢は10社を占めており、とくに首都圏等に販路を持つ銘柄が伸びた。
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