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海外に広がる日本酒 2011年の日本酒輸出量 過去最高 


財務省貿易統計で、平成23年中の日本酒輸出量が過去最高を更新したことがわかった。平成23年の日本酒の輸出量は1万4013キロリットルで、前年を243キロリットル上回った。

日本食ブームを背景に海外での人気が高まる中、東京電力福島第1原発事故による一時的な減少や円高にもかかわらず、海外での根強い人気を裏付けた。輸出額は輸出量よりも伸びており、高級な日本酒が海外で好まれていることを示した。貿易統計によると、輸出量は平成13年からほぼ右肩上がりが続いている。

平成23年は3月に発生した福島第1原発事故により、一時輸入規制が広がり、5月の輸出量が前年比2割以上落ち込みをみせた。しかし、各蔵元の地道なPRや、行政機関による放射性物質の検査徹底が、海外の消費者の安心感につながりその後は徐々に盛り返し、平成23年通年の日本の輸出量は前年比1・7%増の1万4013キロリットル、輸出額は3・2%増の87億7千万円と、ともに過去最高を更新した。 

海外への日本酒の輸出は、日本食が浸透するに従って増加し続けてきた。平成13年からほぼ右肩上がりが続いてきた。平成21年の輸出は前年9月に起きたリーマン・ショックの影響で、大幅に減少したものの、平成22年には回復し輸出量、金額ともに過去最高を記録していた。

輸出先は米国が29%と最も多く、次いで韓国、台湾、香港と続く。米国は前年比で9.9%増加した一方、中国は40%の大幅減となった。国税庁の2月上旬時点の集計では、中国、ロシアが福島県産など被災地の酒輸入を停止中。米国や台湾、香港は輸入規制はなく、韓国、EUなどは放射性物質の検査証明書を一部要求している。


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