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静岡 焼津 かつお節の新緑大入札 2年ぶり

2014年5月13日、焼津市上小杉の焼津鰹節水産加工業協同組合の大井川荷捌所で、かつお節類を対象にした「焼津新緑大入札」が2年ぶりに開かれた。

大入札は、「新緑」(5月)か「えびす講」(11月)のいずれか年1回、かつお節生産地の焼津に、全国からかつお節問屋や調味料メーカーの買い付け担当者が集まって開かれる。

昨年は原料となるカツオが世界的なニーズの高まりで高騰したことや、鰹節に適した脂の少ないカツオが少なかったため出品数が少なく入札会は中止を余儀なくされた。


今回は、同組合から生産者への事前の働きかけもあり、地元 静岡県焼津をはじめ、鹿児島県の枕崎、山川や高知県の土佐清水など全国主要産地の生産者から本節、仕上げ節、荒節、鯖節など計約57トンの出品があった。50トン以上の出品は6年ぶりという。入札会場では参加者が鰹節の形や大きさ、色などを吟味しながら、ベルトコンベアーに乗って流れる鰹節に次々と値段を入れ、出品されたすべてに買い手が決まった。
また全体の相場も品質の良いものが出そろったことから、例年と比べて良かったとのこと。


【焼津とかつお節】
今から1400年余以前の弥生時代。その当時、焼津一帯の集落の人々が米食をし、鰹を獲って食べていたことが焼津神社周辺の「宮の腰遺跡」から発掘された遺物に証明されています。
また、延長5年(927年)に醍醐天皇の命により撰集された「延喜式」(平安時代初期の法律・社会を知る重要な文献)に、駿河国焼津浦より堅魚(かたうお)煮堅魚(にかたうお)、堅魚煎汁(かたうおいろり)の貢租があった記述されおり、また奈良の正倉院に保存されている「駿河国正税帳」という古文書のなかにも、焼津を中心とした地域が煮堅魚の特産地として記録されています。堅魚や煮堅魚は、鰹を素干したり煮て日干したもので、今の"かつおぶし"のルーツと考えられています。


参考 http://www.katsuobushi-kyo.or.jp/


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