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【2014】宗田節の入札中止 土佐清水 

宗田節の全国最大産地で知られる高知県土佐清水市の土佐清水鰹節水産加工業協同組合は出品量が確保できないとして2月13日までに、1965年から続く恒例の4月の入札会を今年は中止する方針で決めた。

本来なら今年は50回目の節目を迎える入札会だったが、宗田節の原料となるメジカ(ソウダガツオ)の水揚げ減少などに伴う生産量の落ち込みが深刻化。今年の入札会への出品量見込みがピーク時の5%にも満たない状況になっている。

原料となるメジカ(ソウダガツオ)の水揚げは平成20年度が10,030トン、平成24年度が5,284トンと漁獲量は数年前より半分程度に落ち込んでいる。今年度はさらに減少する見込みで深刻な問題となっている。


【ソウダガツオ】
ヒラソウダとマルソウダの混称。カツオよりは小型で、体型も前後に細長く、外見はサバにも似る。また、捕獲した際などには腹側に縞模様が出ない。口と目が接近していて、主に西日本では「メヂカ(目近)」と呼ばれます。

【宗田裸節】
薫製にして乾燥させたカビを付けない節で、クセがなく、あっさりした「だし」になりますが、奥深い味を 楽しめます。主に、関西・中部方面で多く使われます。

【宗田枯節(カビ付)】
高温多湿になる設備で表面にカビをつけ、コクと旨みを尚一層引き出します。カビ付けした後、天日干し→冷暗所に保管という工程を2.3度繰り返し、出荷するまでには半年以上かかるが、天日干しすることによって、風が余分なカビを飛ばし、日光がカビに色をつけ節を熟成させて、旨味が増していく。また、水分をより多く除去するため 保存性にも優れています。 特に、1月~3月に獲れるソウダガツオは、寒目近(カンメジカ)と呼ばれ、魚自身に油脂が少ない為、サイズ・質ともに 最上品の宗田枯節となります。主に、関東方面で使われています。


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