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HOME > お知らせ一覧 > 2013土用の入り【土用そば】7月19日

【土用そば】 2013は7月19日

【土用とは】
土用とは、五行(木、火、土、金、水の五元素)に由来する暦の雑節です。土用はもともと、土旺用事(どおうようじ)と言ったものが省略されたもので、1年のうち不連続な4つの期間で、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつをさします。
この立春、立夏、立秋、立冬のそれぞれ前18日間です。土用の「土」は五行説の土、「旺」は旺盛という言葉でも分かるとおり盛んな様で、つまり五行説の土気が大変に強い時期という意味で「土用」といいます。昔の人は、土用の期間は土公神(どくじん)といわれる土をつかさどる神の支配する時期と考え、この期間に土を動かす作業を忌みました。

【土用の丑の日 今年は一の丑、二の丑】
今日、一般的には【土用】とは立秋前のウナギで有名な【夏の土用】をさします。
今年は夏の土用の入りは7月19日です。ちなみに鰻を食べるとよいとされる「土用の丑の日」は、今年は年2日あります。一の丑が7月22日、二の丑が8月3日になります。
丑の日に鰻を食べる習慣は安永・天明の頃(1772年 - 1788年)よりあったとされています。


【土用そば】
土用に入る初め日を土用の入りといい、今年は7月19日がその日に当ります。この土用の入りの日に食べるそばを【土用そば】といいます。

岡山県吉備郡真備町では、そば錬りを食べると腹痛がしない、また笠岡市神島では、そばを食べると暑気当たりしない、と伝承されています。
寛政元年の徳川家斉将軍の時代の文献によると江戸時代には夏の土用そばとして「暑中寒晒蕎麦」を信濃国伊那郡高遠藩と、信濃国諏訪郡高島藩の2藩が将軍家に献上していました。当時蕎麦の保存としては高い技術を要し、かなりの高級品であったことがうかがわれます。


「暑中寒晒蕎麦」とは秋に収穫された蕎麦の実を袋に入れ、厳寒期(寒中・大寒から立春まで)の冷たい清流に浸し、それを引き上げ戸外の天日と寒風に晒しながら約1ヶ月かけて乾燥させていきます。土蔵で夏までゆっくり熟成させた「特別なそば」のことであり、当時の信州蕎麦の最高位に位置づけられる名産品でした。
寛政元年は西暦に直すと1789年なので、庶民が【土用の丑】に鰻を食べる習慣とほとんど同時期に行われたことになります。


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