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2012【土用そば】7月19日

土用とは、五行(木、火、土、金、水の五元素)に由来する暦の雑節。1年のうち不連続な4つの期間で、四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつをさします。この立春、立夏、立秋、立冬のそれぞれ前18日間は、土の働きが活発になるとして、「土用」といいました。 毎年、立春(2月4日頃)、立夏(5月5日頃)、立秋(8月7日頃)、立冬(11月7日頃)の前18日間で立春前「冬の土用」1月7日頃、立夏前「春土用」が4月17日頃、 立秋前「夏土用」が7月20日頃、立冬前「秋土用」が10月20日頃から始まります。

但し一般には【土用】は立秋前の夏の土用をさします。初め日を土用の入りといい、毎年7月20日頃です。この土用の入りの日に食べるそばをいう。2012年は土用の入りは7月19日になります。

岡山県吉備郡真備町では、そば錬りを食べると腹痛がしない、また笠岡市神島では、そばを食べると暑気当たりしない、と伝承されています。 また江戸時代には夏の土用そばとして「暑中寒晒蕎麦」を信濃国伊那郡高遠藩と、信濃国諏訪郡高島藩の2藩が将軍家に献上していた。当時蕎麦の保存としては高い技術を要し、かなりの高級品であったことがうかがわれる。

「暑中寒晒蕎麦」とは秋に収穫された蕎麦の実を袋に入れ、厳寒期(寒中・大寒から立春まで)の冷たい清流に浸し、それを引き上げ戸外の天日と寒風に晒しながら約1ヶ月かけて乾燥させていく。土蔵で夏までゆっくり熟成させた「特別なそば」のことであり、当時の信州蕎麦の最高位に位置づけられる名産品であった。

ちなみにウナギで有名な夏の土用の丑の日は年に1日か2日あります。年2日ある場合はそれぞれ一の丑・二の丑といいます。ウナギ不足の今年は7月27日の1日だけです。


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