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HOME > お知らせ一覧 > 小麦価格値上げ 2013年4月から9.7%値上げ

2013年4月から4.9%の値上げ 小麦の政府売り価格

2013年2月27日、農林水産省は国が買い入れた輸入小麦を製粉会社などに売り渡す価格を、4月から主要5銘柄平均で9.7%引き上げる事を発表した。米国産やオーストラリア産小麦などの製粉会社への平均売り渡し価格は1トン当り5万4990円となる。

1年ぶりに上昇した昨年10月の価格改定に続き2期連続での上昇。農林水産省が1月29日に発表した1月入札の平均落札価格は前月比3%高の1トン3万7848円(消費税込み)で、値上げはある程度予想されていたが、値上げ幅は2011年4月の18%上昇以来の大きさとなった。

小麦の農水省から製粉会社に売り渡す価格は毎年4月と10月に改定しており、今年4月からの価格は昨年9月から今年2月までの買い付け価格が反映される。

米国の干ばつを背景に、トウモロコシなどの国際価格が上昇したのに連動して、昨年後半からの国際的な小麦価格は上昇傾向にあるほか、西オーストラリア産小麦の生産量の減少で輸入価格が高騰したこと、また円安の影響もあり、輸入小麦の政府買い付け価格も上昇していた。

【うどん・菓子用の「ソフト系」は14.2%の値上げ】

主要5銘柄のうち、主にうどん、菓子などに用いる「ソフト系」と呼ばれる米国産など2銘柄はの価格は、生産量減少から14.2%上昇。「ハード・セミハード系」と呼ばれるカナダ産など主に主にパンや中華麺に使う3銘柄の政府売り渡し価格は7.5%値上がりした。今後、家庭用小麦粉や、パン、菓子、麺類などの小麦を使う食品が値上がり傾向に繋がる可能性が出てきた。

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