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小麦価格値上げ 2012年10月より うどん・菓子用などの2銘柄8%の値上げ


先月の8月22日、農林水産省が2012年10月からの輸入小麦の政府売り渡し価格を主要5銘柄平均で3%引き上げる(1トン当たり5万130円)と発表した。

今回の値上がりを受け、今年秋以降のうどんや菓子などの価格動向が注目されている。日本は、国内で消費される小麦の約90%を輸入に頼っている。輸入麦は政府が米国や豪州から一元的に買い取り、直近6カ月間の買い付け価格をもとに年2回、4月と10月に国内の小麦農家への補助金分を上乗せして、製粉会社に売り渡し価格を見直している。小麦の値上げは、2011年10月の2%以来、1年ぶり。今年4月の売り渡し価格は2011年の10月より15%の値下げだった。


【うどん・菓子用の「ソフト系」は8%の値上げ】

5銘柄のうち、小麦の種類によって上げ幅が異なり、「ハード・セミハード系」と呼ばれるカナダ産など主に主にパンや中華麺に使う3銘柄の政府売り渡し価格は据え置かれる。これに対して、うどん、菓子などに用いる「ソフト系」と呼ばれる米国産など2銘柄は8%引き上げられる。これら5銘柄の加重平均が3%となる。

今夏は世界最大の輸出国である米国が56年ぶりとされる深刻な干ばつのため、トウモロコシと大豆の穀物価格が高騰してこれに引きずられる価格で推移しているほか、小麦は欧州やロシア、インドでも天候の影響が懸念されている。


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