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国産小麦の収穫 大詰め 2012年産

「2012年小麦の収穫】

【うどん県】で知られる四国、香川県。2012年産小麦の収穫が行われている。

また関東の群馬県、栃木県、埼玉県、茨城県などの小麦生産地でも6月に入り、冬蒔き小麦の収穫が始まり国産小麦の収穫はこれから、6月末にかけて大詰めを迎える。


【「さぬきの夢2000」最後の収穫】

日本で使用されている麺用の小麦の使用量はその9割近くがオーストラリア産とされている。全国1位のうどんの消費県と知られる香川県。讃岐うどんの本場として地元産国産小麦の栽培にいち早く力を入れてきた。12年前には県産品種第1号県産品種第1号「さぬきの夢2000」を導入し栽培を進めてきた。

JA香川県によると、小麦の作付面積は導入以来拡大傾向にあり、2012年に収穫する分は前年より減ったものの、1430haで15年前の約3倍に増えた。「日本一高価な小麦」とされながら、こだわりのうどん店や製菓用に定着してきている。

その県産品種第1号「さぬきの夢2000」が今回刈り取った分が最後で、2012年播きに関しては「さぬきの夢2009」にすべて切り替わる予定だ。

「さぬきの夢2000」は今まで一般的であったオーストラリア産小麦に比較して「時間や湿度の管理が難しい」や「若干切れやすい」といったうどん店からの意見も上がっていた。そこで、さらに改善した品種改良を行い「さぬきの夢2009」を開発、2009年から導入をすすめてきた。香川県農業試験場によると「さぬきの夢2000」に比較して収量性が高く、「うどん」にした時、滑らかで粘弾性があって食味評価も上回るとしている。反当りの収穫量も従来より1割ほど多く、徐々に切り替えを進めて、来年収穫する分の苗はすべて「さぬきの夢2009」で賄う目処が立ったという。

他方,地元うどん店の中には「さぬきの夢2009」の方が扱いやすいが、「さぬきの夢2000」の方が味があるという意見もあり「さぬきの夢2000」を惜しむ声もある。


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