「さぬきの夢2009」に全量、切り替え完了。香川県
2013年6月12日付の四国新聞によると、うどん県で知られる香川県内で生産される小麦の品種「さぬきの夢2000(香育7号)」から「さぬきの夢2009(香育21号)」の切り替えが完了した。香川県や農協は2010年より「さぬきの夢2009」への切り替えを進めてきた。
「さぬきの夢2009」は、2000の後継品種として香川県が育成した品種。平成21年11月に品種登録の出願を行った。さぬきの夢2000に比べ収穫量が約1割多く、「さぬきの夢2009」は、「さぬきの夢2000」のもちもちした食感を継承しつつ、喉越しや風味にも優れているとされる。また「さぬきの夢2000」で指摘されていた製麺時の扱いやすさも改良された。
「すべての切り替えが終わった13年産「さぬきの夢2009」は1440ヘクタールで作付け、収穫は6月から始まっており、収穫量は約4500トンを見込んでいる。早ければ8月中旬にも13年産「さぬきの夢2009」は流通する。また、県内産小麦は、今後うどん店などでの需要が高いこと見込めることから、15年には2009の作付面積を現在の1・7倍の約2400ヘクタールまで拡大し、収穫量を8300トンまで増やすことを目指している。」とのこと。
詳細は http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/economy/20130612000121
【昔の香川県の小麦生産量は昭和36年産で約54000トン】
戦後の香川県の小麦生産量は昭和36年産には現在の生産量の約12倍の54,000トン、昭和37年産の栽培面積は、18,000haと戦後における小麦の生産ピークとなった。その後生産量は減少を続け、昭和48年産の栽培面積は326haとなり、昭和37年産のわずか2%まで落ち込んだ。その後は栽培の振興施策などもあり、昭和62年には 4,130ヘクタールまで回復したが、平成9年には475ヘクタールまで再び減少して過去二番目の低い水準となった。
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