「きしめんの日」10月26日 コロでも鍋の〆でも・・

愛知県固有の麺文化「きしめん」。その歴史は400年以上にもなるといわれています。
愛知県の名物「きしめん」をもっと多くの人に食べてもらおうと、愛知県製麺工業協同組合が2008年に10月26日を「きしめんの日」と制定しました。
食欲の秋10月に、きしめんの特徴であるツルツル感を2(ツ)6(ル)と掛け合わせ、10月26日にしたとの事です。
【きしめんのルーツ】
きしめんの諸説はいろいろありますが、旧・三河国芋川(現在の愛知県刈谷市)で作られていた平らなうどんは「芋川(いもかわ)うどん」と呼ばれ、江戸時代初期から同地の名物として知られていました。
同時代に書かれた東海道のガイドブック『東海道名所記』1658(万治元)年に「いも川、うどん・そば切あり。道中第一の塩梅よき所也。」とその評判は記されています。
また『嬉遊笑覧』1830(天保元)年では、「江戸で言う"ひもかわうどん"の起源か?」とも記されています。この「芋川うどん」が「きしめん」の先祖と言う説が有力とされています。
【香露(ころ)】

きしめんやうどんに汁をかけた所謂「ぶっかけ」で、主に中部地方で呼ばれる言い方です。 通常のかけ汁とは異なり、濃いめに合わせた汁の香りが良いことから「香露(こうろ)」と呼ばれるようになり、後にそれが漢字はそのまま「ころ」と省略されて呼ばれたことによるとされています。
台によりうどんコロ・コロうどん、きしコロ・コロきしなど麺を区別するために名前にコロを付けて呼ぶ場合と、単にコロと呼ぶ場合もあります。元来は温・冷どちらにも用いられていましたが、現在では一般的に冷たいものを指し、名古屋の暑い夏には一般的な麺料理です。

【きしめんの様々な食べ方】
「きしめん」は夏に「ざる」や「ころ」で食べてもとても美味しいのですが、これからの季節は、「熱いきしめん」の時期でもあります。油揚げや鶏肉などの具と共に花かつお・葱・かまぼこを入れて食べたり、釜揚げにしてもとても美味しく体が温まります。
又これからは鍋の季節になりますが、鍋の〆としても「きしめん」は最高です。
【関連記事】