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7月20日は土用蕎麦

立秋の前18日間を夏の土用という。その初め日を土用の入りといい、毎年7月20日頃にあたる。この土用の入りの日に食べるそばを云う。2011年は土用の入りは7月20日。

岡山県吉備郡真備町では、そば錬りを食べると腹痛がしない、また笠岡市神島では、そばを食べると暑気当たりしない、と伝承されている。

また江戸時代には夏の土用そばとして「暑中寒晒蕎麦」を信濃国伊那郡高遠藩と、信濃国諏訪郡高島藩の2藩が将軍家に献上していた。当時蕎麦の保存としては高い技術を要し、かなりの高級品であったことがうかがわれる。

「暑中寒晒蕎麦」とは秋に収穫された蕎麦の実を袋に入れ、厳寒期(寒中・大寒から立春まで)の冷たい清流に浸し、それを引き上げ戸外の天日と寒風に晒しながら約1ヶ月かけて乾燥させていく。土蔵で夏までゆっくり熟成させた「特別なそば」のことであり、当時の信州蕎麦の最高位に位置づけられる名産品であった。

ちなみにウナギで有名な土用の丑の日は今年2011年は一の丑と二の丑があり、それぞれ7月21日、と8月2日。