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浅草・並木藪蕎麦が営業再開 11月1日

3月より工事のため、営業を休止していた浅草「並木藪蕎麦」が2011年11月1日営業を再開した。旧店舗の趣や空気の流れをそのまま残すことに重きをおかれた建て替えだった。

そのため、店内の壁などには新建材を使うことなく、昔ながらの工法で竹小間を埋め込んだ仕上げなどにこだわった。そのためか、新しい店舗ではあるものの、どこか懐かしい雰囲気と匂いを感じる。大掃除が終わった後の店内の雰囲気と言った方がいいかもしれない。
店内の間取り配置や店内に飾られた絵画やお品書き、その順番などは以前のまま再現された。

店舗の前に置かれた灯篭やつくばいは以前からお店の前に置かれていたものをそのまま使用した。そのため白漆喰の外観はまだ新しさが目立つが、どこからかもって来て置いたような不自然さもなく浅草・並木藪蕎麦の表も再現された。

袖看板も前のお店からのものを使用している。1年、2年もすれば外壁の白漆喰は落ち着きを見せるだろう。

印象的なのは、引き戸の上に掲げられた「並木藪」の屋号が彫られた看板。旧店舗に掛っていたものを経年で腐食していた部分だけ、新しい木で継ぎ、再生され掛けられている。「この看板のように、先代から受け継いだ「並木藪蕎麦」を大切に残して伝えることが、私の理想です。」

以前と同じようにお店の2階には今は亡き「先代」堀田平七郎氏の居間がある。現在の「並木藪蕎麦」は平成23年に建てられた建物だが、そのどこかに昭和を感じるのは、施工や意匠に留意したことのみならず、そんな「人の想い」を感じることが出来る空間だからかもしれない。


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