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2ヶ月連続増加 ビール出荷数 前年比3.8%増

2013年6月12日、ビール大手5社が発表した5月のビール系飲料の課税済み出荷量は、前年同月比3.8%増の3691万ケース(1ケースは大瓶20本換算)46万7317キロリットルだった。飲食店を中心に主力のビールが伸びたことや、家庭向けの発泡酒の販売が増えたことによるもの。

品目別では、ビールが6%増えたほか、発泡酒が2.5%増加し、2年4か月ぶりにプラスに転じた。さらに、価格の安い、いわゆる「第3のビール」も1.5%増えた。

業界関係者によると、業務用でビールが堅調なほか、新製品効果が出ている新ジャンルがけん引する形で、1~5月の累計も1億5803万ケースとわずかに前年同期を上回り、マイナス圏を脱した。最需要期の6~8月の販売動向次第では、9年ぶりに市場が前年を上回る可能性も出てきた。

また、メーカー別の販売量ではサントリー酒類とサッポロビールが主力の高級ビールが2ケタ増となった。アサヒビール、キリンも主力のビールが好調で全体でもプラスだった。


【価格高いビールの販売数伸びる】

外食はもとより、自宅でも高い価格帯のビールを飲みたいというお客さんが増えるなど、堅調な需要が見込まれる。今後少子高齢化などで国内のビール系飲料の市場が伸び悩むなか、各社は比較的需要が堅調な高い価格帯のビールの販売を強化しており、需要が伸びる夏に向けて競争が激しくなりそうだ。6月13日には、大手コンビニセブン&アイ・ホールディングスでも、サントリーと共同開発したプライベートブランド(PB)の高級ラインビール「ザ・ゴールドクラス」を25日に発売すると発表した。

明後日6月16日の父の日でも「父の日に贈るプレゼント」は2011年に引き続き「ビール」が第1位とのこと。


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