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HOME > お知らせ一覧 > 三陸の冬の味覚【早採りワカメ】出荷始まる。

【早採りワカメ】出荷始まる。岩手県。

2013年1月18日、三陸の冬の味覚の早採りワカメの販売が始まった。

通常ワカメは3月から4月頃が収穫期となる。毎年12月下旬からわかめの「間引き」作業を行う。この間引き作業は、わかめを立派に成長させるためには欠かせない作業で「若い芽」のわかめ一本一本間隔を空けて丁寧に摘み取っていく。
早採りワカメは、通常の収穫より1.2か月早いこの時期に、成長を促すために間引くワカメを商品化したもの。

シャキシャキとした葉の食感と軟らかい茎が好評で、01年ごろから商品化され、今では県内の各漁協が商品化している。シャキシャキした歯ごたえが特長で、細くて柔らかい茎も食べることができる。

生だと茶色っぽいが、さっと熱湯に30秒ほど浸してくぐらせるとキレイな緑色に変化するので、しゃぶしゃぶやお刺身、サラダなどで食べられる。 一般的な塩蔵わかめと比べるとずっと風味もが良く、“早春の磯の香”が目、鼻そして舌で味わえる。


【震災前の水準に】

昨年12月25日の岩手県漁連が示した2013年産養殖ワカメの生産目標数量によると、岩手県内の養殖ワカメは、「震災の影響で2011年にはほとんど収穫できなかったが、東日本大震災からの施設復旧が進み、今年の目標数量は12年産実績を約4600トン上回る約1万9千トン。」震災前5年(06~10年産)の平均の83%まで回復する見通しで、収穫量日本一を誇ってきた県産ワカメの生産回復が進む。
ワカメの養殖施設は12年産から約4千台増設して約1万6600台となり、震災前の約80%まで復旧。13年産の目標数量は今月上旬に各漁協から聞き取りして算定した。


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