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1月17日「早採りワカメ」が初出荷 震災乗り越え  岩手県宮古市 

2012年1月17日、震災による養殖施設の壊滅的な被害をうけた宮古市の重茂漁協で、旬の味覚「早採りワカメ」の出荷式が行われた。

シャキシャキとした食感が楽しめる早採りワカメ。間引きされたワカメの新芽で、重茂漁協では「春いちばん」のブランド名で11年前から出荷されている。初荷は約300キロの早採りワカメが県内の生協に向けて出荷された。

東日本大震災で、壊滅的な被害を受けた重茂漁協のワカメ養殖施設だが、施設を復旧させ、例年通りの出荷に間に合った。養殖施設の復旧状況から重茂漁協では今年の早採りワカメについて例年の半分、15トンから3分の2の20トンの出荷を目標にしているとのこと。


【早採りワカメ】

通常養殖わかめは、6~8月にかけて天然わかめのメカブを採苗し、養殖用のロープにわかめの芽が出たものを11月頃に海に入れ成長させ、3月から4月には収穫期となる。

毎年12月下旬からわかめの「間引き」作業を行う。この間引き作業は、わかめを立派に成長させるためには欠かせない作業で「若い芽」のわかめ一本一本間隔を空けて丁寧に摘み取っていく。この摘み取った「若い芽」のわかめを「早採りわかめ」と言いう。

茎まで食べられる柔らかい食感が人気の早採りワカメ。生だと茶色っぽいが、さっとお湯に通すとキレイな緑色に変化するので、しゃぶしゃぶやお刺身、サラダなどで食べられる。

一般的な塩蔵わかめと比べるとずっと風味もが良く、“早春の磯の香”が目、鼻そして舌で味わえる。 宮古市の重茂漁協では2月末までの限定生産で、10年前に地域の特産品として販売を始めた2008年には31tを出荷していた。