「そば打ち必修化」 新得高で今春から 地元名人が指導。 栽培も
そばの有力産地として知られる北海道十勝管内新得町の新得高校（生徒1０４人）は、本年度入学の１年生から、そば打ちを中心とした地域学習授業を総合学習として必修化する。本年度入学の１年生が、町内外のそば打ち名人たちの手ほどきを受けてそば打ちの実技を行うほか、ソバ栽培にも取り組む。域内でのそば文化の継承を期待する。
【地域特産の農作物を使った食育の実践】
授業では１年生の総合学習（年間３５時間）を、そば中心の地域学習として確保し、うち１４時間をそば打ち実技を行う。このほか、そば産業史の授業や農地ソバ栽培、菓子作りも行う。同町外のそば打ち名人や生産者がボランティアで指導に当たり、そば粉などの材料費は、町民らによる同校の支援組織「新得高振興会」が負担する。ソバ栽培実習で使う農地は地元農協と調整を進めているとのこと。
昨年は同高の生徒有志が9月に行われた「しんとく新そば祭り」に初出店。「そば」を媒体に地元地域交流に参加したほか、先日の2012年4月4日に東京ビッグサイトで開かれた第2回全国高校生そば打ち選手権大会では団体の部で新得高校が優勝をおさめた。
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