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HOME > お知らせ一覧 > 幻の「天保そば」の力 避難者に届け

いわきの避難所で幻の「天保そば」400食提供 奇跡的な復興を願い 


東日本大震災の発生から1年が経とうとする来月3月6日に、福島県いわき市で【幻のそば】として復活した天保そばが「幻の山形天保そば保存会」によって東京電力福島第1原発事故で避難を余儀なくされている福島県大熊町の避難者に400食振舞われる。


「一度、絶滅しかけながら奇跡的に発芽できた「奇跡のそば」で奇跡的な復興を願っている」と、山形から温かい心を届ける。


【幻のそば】

天保そばは平成10年に福島県大熊町の旧家を解体していたところ、天井裏からソバの実が入った俵6俵が見つかった。歴史をたどると、江戸時代後期の天保時代(1830〜1843年)。5代前の先祖、横川助治郎さんが世にいう天保の大飢饉で、人々が飢えに苦しむ中、子孫には同じ思いをさせまいと非常食として保管していたものと分かった。

一時は発芽実験を依頼した国や大学の研究機関で「「胚が腐敗しているため、成長能力なし」と鑑定され見放された。 その後試行錯誤の末、そば職人たちにより、約160年の眠りから目覚め、他品種と交配しないよう山形県酒田市から約40キロ離れた飛島の畑で毎年50~60キロの種子を採取し、山形市などの畑で栽培。現在は山形市内にある保存会のメンバー12店舗で天保そばを提供している。


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