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今年の「年越しそば」お持ち帰り用 今年は好調な出だし

12月に入り、師走のあわただしさが感じられるようになってきているが、今年は「お持ち帰り年越しそば」の順調な様子が見られる。もちろんお店によって異なるのは当然だが、ここ2,3年中にオープンまたはリニューアルしたお蕎麦屋さん(都内あるいは関東圏)のご主人(10人程度)に伺ったところ、まだ12月10日過ぎにも関わらず、かなりの割合で例年よりよい報告をうけた。すでに3~40件、多いところでは100件近くの予約を受けているとのこと。いずれも持ち帰り生蕎麦2人前で¥1500~¥1800と言った決して安くはないプライスゾーンだ。

同時に残念な報告だが、12月は忘年会のシーズンだが、出だしの方は目立っていいとの報告はない。夜の客単価もどちらかと言うと低めに推移しているようだ。

そこで蕎麦の持ち帰り容器には定評のある三協包装容器㈱に持ち帰り包装容器の出荷の状況について今年の傾向を問い合わせたところ、やはり12月に入り価格帯は高級容器から手の出しやすい廉価なものまでまんべんなく、容器の注文が続々入ってきていると言う。注文数量に関しては、今年は500個といった多いロットや100個といった少ないロットではなく、中堅的な300個のロット数が多いとのこと。また受注範囲は全国的に注文が拡がってきているとのこと。

確かに昨年、一昨年に関しても12月の通常のお店の売上げはおとなしいにも関わらずお持ち帰りも含めて「年越しそば」は最高の売上げを記録したという話がよく聞かれた。特にお店の売上げはクリスマス明けの御用納めから大晦日までの売上げが伸びた傾向があるようだ。

「冷凍お節」「コンビニお節」の売れ行きが好調という。「お節」は10月過ぎから通販企業やデパート等がアナウンスし始めている。年越しそばに関しては「コンビニ」や「カップ麺」が販売に注力している。12月に入ると企業による宣伝は助走をはじめクリスマスを越えるころから年末には本格化する。

我々そば業界の人間は、大晦日には「年越しそば」という日本古来の慣習を当然の事として捕えている。日本人ならば「年越しそば」を大晦日に頂くのが当たり前と捉えている。そのため積極的なPRはあまり行われていない気がする。

2010年に行われたあるサイトのアンケート調査によると75%の人が年越しそばを食べ、形態は行きつけの蕎麦屋さんもさることながら、カップ麺や乾麺、コンビニ等の利用もかなりあることがわかった。

「年越しそば」を食べるタイミングとしては「夕食時」が49.6%で「深夜(除夜の鐘が鳴る頃に)」の44.6%を合わせると、夕方~夜にかけて食べる人が94.2%。さらに【どこで】食べるかという質問には、「自宅で作って食べる」と答えた人は93.7%と意外に自宅で食べることが多いことも判明した。

また年末の時期、行きつけお蕎麦屋さんの利用は多く、お店でお蕎麦を食べて、さらに大晦日の夕食時には蕎麦店で販売された生麺を自宅でという利用も多いことが判った。(特にこの傾向は日常的に蕎麦屋さんの利用が多い人に見られる傾向のようです。)

例年、年越しそばで忙し過ぎるお店はさておき、12月10日を過ぎるあたりから店頭に「年越しそば」のノボリや「年越しそば予約承ります」のお知らせなど「年越しそば」を常連のお客様にもっと意識して頂き、大晦日に「年越しそば」を食べて頂くのはもちろんのこととして、クリスマス明けから大晦日の1週間の期間を一人でも多く・・1回とは言わず2回、3回とご来店頂ける、あるいはもっと「そば好きな人」はその1週間の間、何店舗か食べ歩くような・・「年越しにむかう」「年越しそば」の形態を各お店なりに再考されてみては・・


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