「うどんの日」は１９８０年に香川県生麺事業協同組合が「７月２日＝うどんの日」と制定しました。
毎年7月2日頃に暦の上の「半夏生（はんげしょう）」が来ます。半夏生とは雑節という季節の変わり目で、読み方には「はんげしょう」「はげっしょ」「はんげしょうず」などがありますが一般的には「はんげしょう」が多いようです。
【チュウ(夏至)ははずせ、 ハンゲ(半夏生)は待つな】 夏至から数えて11日目。現在では天球上の黄経１００度の点を太陽が通過する時となっています。今年2014年は7月2日からから七夕（7月7日）までの5日間が半夏生となります。
「チュウ(夏至)ははずせ、 ハンゲ(半夏生)は待つな」ということわざがありますが、田植えは 夏至を過ぎて、半夏生に入る前に済ませることが好ましいという田植え終了の目安の日の言い伝えのようです。農作業をする地方ではここから５日間お休みにするところもあるそうです。
うどんで有名な讃岐地方の農家では半夏生のころ、田植えや麦刈りが終わった労をねぎらう為に、うどんを打って食べる風習があり、それにちなみ「うどんの日」の由来となりました。
半夏生（はんげしょう）のころは、天から毒気が降るという言い伝えがあり、井戸に蓋をしたり、酒や肉を断ったり、野菜や筍を食べるのを控えたりする風習が各地にありました。
【7月2日は たこの日】
また同じような風習では「田に植えた稲の苗が蛸の足のように大地にしっかりと豊作になるように」との願いから、関西では「半夏生」の前に無事田植えを終えた農家で、蛸を食べる習慣があって、甘露煮、柔らか煮、酢だこ、天ぷらなどが作られます。そのため7月2日は【たこの日】とも制定されています。
【福井は焼き鯖 半夏生さば】
また福井県の大野市などでは焼き鯖（さば）を食べる習慣があります。
そのまま食べるのも人気ですが、お醤油をかけるほかに、生姜醤油 ポン酢をかけるのも美味しい頂き方です。
【半夏雨】（はんげあめ）
この頃に降る雨を「半夏雨」（はんげあめ）といい、大雨になることが多いそうです。