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箸の日 割り箸の日 8月4日

8月4日は【箸の日 割り箸の日】です。「は(8)し(4)」(箸)の語呂合せですが、この日には古い箸や折れた箸「箸を正しく使おう」という民俗学者の提唱で、わりばし組合が1975(昭和50)年に制定しました。
お箸は、古来より使った人の霊が宿ると信じられて、むやみに捨てると禍があるといわれ、使わなくなったお箸を折り、霊を自分に戻すという箸折峠の伝説もあります。


この日には日本各地の神社で使われなくなった箸を集めて供養する【箸感謝祭】や【箸供養】が行われたりします。
東京・山王日枝神社では「箸感謝祭」という名称で、箸の感謝祭が執り行われます。「箸」に感謝し、延命長寿・無病息災を祈る祭です。当日は感謝祭齋行後、神社内庭で箸のお焚き上げを行います。参列者は、めいめいが持寄った使用済の箸を浄火にくべお焚上を奉仕、箸に感謝の誠を捧げます。

参照日枝神社:http://www.hiejinja.net/jinja/index.html

また奈良吉野杉箸神社でも箸感謝祭が行われ、四国徳島県の箸蔵寺では使われなくなった箸を柴灯護摩の火中に投じて供養し、除災招福等、諸願の成就を祈念する【箸供養】が行われます。
参照 http://www.hashikura.or.jp/


【箸の歴史】

日本人の食文化に深いかかわりを持つ【お箸】。その歴史は諸説あり、弥生時代の遺跡からは日本では、竹製のピンセット状の「折箸」が発見されているとのことです。但し、食べ物を口に運ぶためではなく、神に配膳するための祭祀・儀式用の祭器として使われたものであろうと推測されています。

また日本最古の文献である「古事記」の中でも記されていたり、箸にまつわる伝説等が各地にあるようですが、2本で1膳の「唐箸」は、5世紀頃とも、6世紀中頃に仏教とともに百済から伝来したとされていて、聖徳太子が、小野妹子ら遣隋使が持ち帰った中国の作法を真似て朝廷の供宴儀式で採用し、これがきっかけとなって箸食文化が根付いたと言われています。1963(昭和38)年には、奈良時代の平城京跡からは食器などに混じって大量の箸が発掘されており、これらの箸は奈良中期以前のものと推測されているとのことです。

日頃、何気なく使っている【お箸】への感謝の気持ちを込めて、お料理を頂きたいものです。