ヨーロッパで広がる日本酒、日本料理の魅力
ヨーロッパで日本酒の魅力を伝える活動が広がっている。
5月15日にはパリでフランス国民議会（下院）の仏日友好議員連盟の議員が日本酒の魅力を伝える「日本酒友の議員協会（ＡＰＡＳ）」設立の記者会見が開かれた。去年１月に日本側の日仏友好議連の招きで訪日した際に、メンバーは東日本大震災の被災地で味わった地元の日本酒の魅力を伝えようと、同会の設立を提案した。
メンバーの議員は日本酒を「コメのワイン」と表現し「日本酒はコメを育てる土地と熟練した技と伝統が合わさって初めて出来る。現地で味わってすぐに魅了された」と述べ、日本酒の魅力を紹介した。また日本料理だけでなく、フランス料理との相性の良さにも付いても触れ、さらにはフランスのワインやチーズなどが対象となっている欧州連合（ＥＵ）の原産地名称保護制度に触れ「日本酒も入るべきだ」との主張の声も聞かれた。
また、日本の農林水産省などが目指している「和食」の国連教育科学文化機関（ユネスコ）無形文化遺産への登録も支持し、今後、酒や料理を通じた両国の交流に一役買うことになりそうだ。
イギリスのロンドンでは、世界最大規模の ワインの品評会「インターナショナルワインチャレンジ（IWC）」では5月15日、16日SAKE部門の審査が行われた。今年は総出品数583（162蔵359銘柄）が出品され、各部門の金賞が選ばれた。「インターナショナルワインチャレンジ（IWC）」では2007年から日本酒部門が創設されている。
【純米酒の部】
・出羽桜酒造株式会社「出羽桜 出羽の里」
・合名会社渡辺酒造店「Nechi 2011 五百万石」
・石鎚酒造株式会社「石鎚 無濾過純米」
・株式会社男山本店「蒼天伝 特別純米酒」
・合名会社梅田酒造場「本洲一 無濾過純米酒」
【純米吟醸酒・純米大吟醸酒の部】
・旭酒造株式会社「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」
・磯自慢酒造株式会社「磯自慢 純米吟醸」
・大雪渓酒造株式会社「大雪渓 純米大吟醸原酒」
・大信州酒造株式会社「大信州 鑑評会出品酒仕込瓶囲い」「純米大吟醸、大信州 N.A.C. ひとごこち」
・合資会社後藤酒造店「辯天 純米大吟醸原酒 亀の尾」
・八戸酒類株式会社「如空 純米大吟醸 華想い」
・ほまれ酒造株式会社「会津ほまれ 播州産山田錦仕込純米大吟醸酒」
・合資会社寒菊銘醸「総乃寒菊純米大吟醸 源作」
・株式会社斎藤酒造店「六根 翡翠 純米大吟醸酒」
・佐々木酒造株式会社「聚楽第 純米大吟醸」
【本醸造酒の部】
・合資会社竹田酒造店「かたふね 特別本醸造」
【吟醸酒、大吟醸酒の部】
・株式会社喜多屋「大吟醸 極醸 喜多屋」
・六花酒造株式会社「大吟醸 じょっぱり」
・滝澤酒造株式会社「菊泉 大吟醸」
・合名会社梅田酒造場「本洲一 大吟醸原酒」
【古酒の部】
・榎酒造株式会社「華鳩 貴醸酒8年貯蔵」
・合資会社加藤吉平商店「梵 天使のめざめ」
・金紋秋田酒造株式会社「山吹ゴールド」
・旭鳳酒造株式会社「旭鳳 大吟醸雄町 21年古酒」