2012年の外食産業市場動向調査 全体売上は２年ぶりに前年を上回る
日本フードサービス協会が1月25日発表したデーターによると、2012年1月～12月合計の2012年の全体売上は２年ぶりに前年を上回った。
【目立つファーストフードの麺類 】
ファーストフード大手が展開する麺類は堅調に推移した。
売上げ 対前年比109.3％、店舗数109.0％、客数108.5％、客単価100.7％
＜全体概況＞
○全業態トータルの年間の全店売上は、一昨年の東日本大震災の打撃から抜け出し、店舗数・客数の増加により２年ぶりに前年を上回った。
○業態別の売上は、「パブ／居酒屋」以外の業態ですべて前年を上回った。「ファーストフード」（101.1%）は2年ぶり、「ファミリーレストラン」（102.7%）は7年ぶり、「ディナーレストラン」（105.3%）は5年ぶり、「喫茶」（102.2%）、および「その他」（103.7%）は4年ぶりの前年超えとなる。「パブ／居酒屋」（99.5%）は4年連続して前年を下回った。また、ファミリーレストラン業態の焼き肉は、食中毒問題やセシウム汚染牛肉などの風評被害があった一昨年から大きく回復し、売上は前年比106.8％となった。
＜四半期動向＞
○全体売上は、震災の反動でプラスとなった「第Ⅰ四半期」に大きく増加し、前年比104.7%となった。その後徐々に増加幅を縮小させ、「第Ⅳ四半期」には99.1%と前年を下回った。業態別では、「ファーストフード」「パブ/居酒屋」以外は全四半期で前年を上回って推移した。
○全体の客単価は、年間を通して前年を下回った。業態別では「ファミリーレストラン」が全四半期で前年並みもしくは、前年を上回ったのに対し、「ファーストフード」は全四半期で前年を下回った。
○全体の店舗数は年間を通して前年を上回った。業態別では「パブ/居酒屋」と「ディナーレストラン」だけが年間計で前年を下回り、特に「ディナーレストラン」は全四半期で前年を下回った。
詳細は http://www.jfnet.or.jp/data/y/data_c_y2012_reki.html