2011年11月20日「第26回全日本わんこそば選手権」岩手県盛岡市
2011年11月20日、岩手県盛岡市で「第26回全日本わんこそば選手権」が行われる。
全日本わんこそば選手権は、1986年の「ニッポンめんサミット」からスタートした。
その中の一つの企画として盛岡の郷土そばをテーマとした全日本わんこそば選手権。
今年で第26回目を迎える。 盛岡の秋の行事として定着し、全国的な注目を集め、毎年、各地からの参加者でにぎわう。しかしながら、本年3月の東日本大震災による東北太平洋沿岸部の被害は甚大で、盛岡のさくらまつりが中止されるなど一部自粛のムードの中、今年の開催は実行委員会で議論を何度も繰り返された。
その結果、「今こそ、岩手ならではの食文化をのおもてなしの心で・・」という気持ちから開催が決定した。
但し、今年はより多くの方に参加をしてもらうため、一般個人選手権の部門はお休みさせていただき、グループ選手権(一般、中・高校生、こども)部門のみとなる。
その他わんこそば大会体験として制限時間1分。小学生以下が対象。わんこそばの歴史等を学んだ後、わんこそば大会と同じ席で、実際食べたり、給仕を体験する。定員は40名。
会場への入場は無料。来場者を対象として、大会の最後におたのしみ抽選会を開催!わんこそば無料招待券や盛岡の特産品などが当たる
会場 盛岡劇場メインホール 岩手県盛岡市松尾町3番1号
平成23年11月20日(日)正午~午後4時(わんこそば体験は11時から)
詳細は http://www.odette.or.jp/citykankou/ka_c_ev_wa_i/ka_c_ev_wa_i.html
年 | 順位 | 記録 | 名前 | 居住地 |
平成8年 | 第1位 | 559杯 | 中嶋 博文 さん | 山梨 |
平成5年 | 第2位 | 530杯 | 風間 博正 さん | 埼玉 |
平成12年※ | 第3位 | 451杯 | 岸 義行 さん | 東京 |
平成6年 | 第4位 | 428杯 | 中嶋 稔雄 さん | 岩手 |
平成21年※2 | 第5位 | 399杯 | 菅原 初代 さん | 盛岡 |
平成6年 | 第6位 | 392杯 | 佐藤 定男 さん | 盛岡 |
平成20年※2 | 第7位 | 383杯 | 菅原 初代 さん | 盛岡 |
平成11年※ | 第8位 | 364杯 | 藤村 禎二 さん | 盛岡 |
平成5年 | 第9位 | 352杯 | 浅沼 昭 さん | 北上 |
昭和61年 | 第10位 | 345杯 | 山岸 真弓 さん | 東京 |
【盛岡を代表する食文化 「わんこそば」】
わんこそばの「わんこ」とは、岩手の方言で「お椀」を意味する。
お椀に入った一口ほどのそばを、お給仕との掛け合いでお代わりし,椀コ(お椀)を重ねる独特の食文化。むかし岩手には、祭事などの際に地主が大勢の村人や客人に蕎麦を振舞うという風習があった。この時、一度に大勢の客にゆでたてのそばを提供するため、少量ずつお椀に盛って出し、お給仕さんは大切なお客様が満足いくまでお代わりをすすめたことが由来といわれている。
また他にも南部家27代目当主、南部利直が江戸に向かう際に花巻市鍛治町の宿に立ち寄り食事を所望したところ、家人が恐る恐る出した物は椀に盛られた一口大の蕎麦であった。家人は殿様に味の良くない物を出しては失礼と思い、まず一口だけの蕎麦を試しに出したのであったが、利直はこれを「美味い」と何度もお代わりをした。このことが評判となり市民も真似をして食べるようになったという説がある。