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7月外食売上高。震災以降、初の前年超え ファーストフード業態の「麺類」は好調。 市場動向調査結果

2011年8月25日に日本フードサービス協会が発表した市場動向調査で2011年7月の外食売上高(全店ベース 対象31.630店舗)は、早い梅雨明けなどが外食利用アップへのプラス要因として影響したことなどから前年同月比0.4%増となり、5カ月ぶりに前年超えとなった。 前年超えは震災後初めてになる。

業態別で好調だったのは、ファストフード業態。立ち食いそば・セルフうどんなどの「麺類」が、冷やし麺の需要増などで売上げ高前年比で11.7%増、来店客数も12.7%増と大幅プラスで牛丼チェーンを中心とした「和風」も、値下げキャンペーンが奏功し、売上高前年比4.0%増来客数6.3%増となった。同じファストフード業態でもハンバーガーなどの「洋風」や「持ち帰り米飯/回転寿司」は売上高・来客数共に前年比を下回った。

その他震災による自粛や夜間客の減少の影響を受けていたパブ・居酒屋業態の売上高も、夕刻の開店を1時間早い 午後4時(一部3時)に繰り上げたいわゆる「アフター4」需要の取り込みや、猛暑が夏前半に顕著だったこともあり「パブ・ビアホール」が、売上高前年比1.6%増、来客数5.2%増となったほか、「居酒屋」も「家飲み需要」の影響を受けたものの、売上高前年比1.8%減と、前月(同3.2%減)からマイナス幅を縮小した。

ディナーレストラン業態は売上高前年比101.4%来店客数前年比100.4%、客単価前年比101.1%、と好調を維持し、景気回復基調と合わせ比較的影響を受けにくい「ハレの日需要」を固定客層中心に手堅く獲得した模様である。

一方、ファミリーレストラン業態は明暗が分かれた。 全体の売上高は2.0%増となり、「洋風」「和風」「中華」の売上高は、それぞれ同2~5%増と好調だった。 こうした中で、不振の続く「焼き肉」は深刻で売上高前年比14.0%減で、下げ幅は前月の同17.3%減から縮小したものの、引き続き苦戦が続いている。 腸管出血性大腸菌O-111などの食中毒事故に続き、放射性セシウムに汚染された牛肉が流通した問題が足を引っ張った。