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三輪そうめん 今年は安値で品質は上々

全国のそうめん産地では厳しい寒さの中、そうめん作りもピークになってきているが、三輪の特産品「三輪そうめん」の今年の卸値を決める卜定祭(ぼくじょうさい)が三輪の大神神社で2月5日執り行われた。

三輪そうめんは奈良時代に大飢饉(ききん)から人々を救うため、三輪の大神のお告げで 同神社の神職の一族が初めてそうめんを作った、との伝承にちなむ神事。毎年神前で卸値を決めている。  その年の原料などの価格にあわせた中値と、増減100円の高値、安値を設定している。

地元や兵庫県内のそうめん製造業者や販売業者らが、神前で業績の向上を祈願。巫女の舞などの後、「高値」「中値」「安値」と書いてある30個の紙玉が入った容器から稲熊真彦権宮司が「安値」を引き当てた。

今年の卸値は「安値」の18キロあたり1万500円に決まった。

拝殿前では、地元の主婦ら14人が、そうめんを作る過程を踊りにした「三輪素麺(そうめん)音頭」「三輪素麺掛け唄」などを披露した。

県三輪素麺工業協同組合の寺田裕彦・理事長(64)は「今年は寒くて乾燥して品質も上々。  良い品物を安く食べてもらうことが、業界の発展につながる」と話した。